| 国 | 廃棄量 | 廃棄本数 | マテリアルリサイクル率 | タイヤを並べると | ![]() |
|---|---|---|---|---|---|
| 欧州 | 323万t | 約2億5千万本 | 再資源利用率約45% | 地球を約3.75周 | |
| 米国 | 441万t | 約3億本 | 再資源利用率約30% | 地球を約4.5周 | |
| 日本 | 105万t | 約1億本 | 再資源利用率約35% | 地球を約1.5周 | |
| 中国 | 100万t | 約1億本 | ノンデータ | 地球を約1.5周 |
豊かな生活の裏で、毎年世界中で数十億本ともいわれる量のタイヤが廃棄されています。 タイヤの耐久性と非劣化の研究を行ってきた結果、現在のタイヤの非常に優れた素質は、 反面では、土に埋めて100年経っても分解されず、後の処理が、大変に困難になってしまっています。長期に野外に放置すれば自然発火などによる火災を起こす危険性や、使用済みタイヤが雨水の受け皿となって、蚊の大量発生を引き起こすことがあり、周辺住民の健康への被害が懸念されるように、大きな社会問題にもなっています。
使用済みタイヤにおいては、早期のリサイクル環境の整備が必要とされながらも、発電所などのエネルギー源として「燃焼」されるサーマルリサイクル(注1)が殆どです。現在の日本での使用済みタイヤのリサイクル率は88%となっていますが、その多くがこのサーマルリサイクルとなっており、使用済みタイヤはエネルギー源として有効ですが、CO2の排出やダイオキシンの発生など、大きなデメリットがあり、環境への配慮上、大きな問題があるリサイクル方法でもあります。
(注1)「サーマルリサイクル」 廃棄物を燃料として焼却し、そこから得られる熱エネルギーを温水、蒸気、電力などとして回収すること
タイヤは強度と品質の安定を増す為にワイヤーと繊維が入っています。特に乗用車用のタイヤは繊維とワイヤーが複雑に絡みあり、取り除くのは大変困難で、手間とコストがかかります。
車の激しい動きにも絶えうるタイヤ(ゴム)は熱にも強いため、プラスチックと違い、熱などで溶かす事が現在の技術では容易ではありません。しかも、もし溶かすことができても、タイヤメーカーによりいくつかの優れた原料を配合され成分が異なるため、純粋なゴムを取り出すのは困難です。
ゴムが溶けにくいため、リサイクルするためには粉砕したゴム粉に溶融材を加え、再成型する必要があります。この再成型する時に加える溶融の研究が進んでいないため、様々な商品に再利用できるレベルのゴムを作り出すことができていません。これは日本の現状ですが、世界の先進国の多くもよく似た現状です。発展途上国になると、そのほとんどが野外に放置されるか、ダイオキシン対策の無い焼却炉で燃やされている状態です。
私どもは長年の研究の結果、再成型が難しい使用済みタイヤを、独自システムの混合溶融機により、タイヤ素材の力強さをそのままに、しかも光沢があり、どこか革のような洗練された上質な質感のある素材にリサイクルする技術の開発に成功しました。